1 親の家に防犯の必要があるか
一戸建てで留守が多い、道路に面した窓があるといった条件があるなら、防犯機能を含むセコムの型が候補になります。反対に、集合住宅で防犯面の不安が小さく、心配なのは体調や転倒であれば、見守り専用のALSOKで足ります。この判断を先にしないと、20万円以上の差が意味を持ちません。
更新日:2026年7月
離れて暮らす親の見守りを警備会社に頼む場合、セコムとALSOKで5年総額が約39万円と約18万円、2倍以上の差があります。 これは単純な価格競争の結果ではなく、サービスの範囲が違うためです。公表値を並べてこの差の中身を整理しました。
警備会社の見守りサービスには、性質の異なる2種類があります。
この違いが料金差のほぼすべてを説明します。 「見守りサービスを比較したい」と考えて月額だけを並べると、防犯機能の有無を見落としたまま安いほうを選んでしまう可能性があります。
セコム・ホームセキュリティ スマートNEOの「親の見守りプラン」の公表額は次のとおりです(2026年7月30日、公式サイトで確認)。
戸建て向けの標準プラン(レンタル月額8,470円・工事料64,680円)より安く設定されていますが、 マンション向けプラン(月額5,500円・工事料53,790円)とはほぼ同水準です。防犯機能を含んだホームセキュリティの一種として位置づけられていることが料金から読み取れます。
ALSOKの「HOME ALSOK みまもりサポート」の公表額は次のとおりです(2026年7月30日、公式サイトで確認)。
ALSOKの戸建て向けホームセキュリティ(レンタル月額7,865円)と比べると月額が3分の1近くで、工事費も13,365円と大幅に低いことが分かります。 機器の点数が少なく、防犯のためのセンサー設置を伴わないためです。
| プラン | 月額(税込) | 初期費用(税込) | 5年総額 | 防犯機能 |
|---|---|---|---|---|
| ALSOK みまもりサポート お買い上げ | 1,870円 | 70,565円 | 約18.3万円 | なし |
| ALSOK みまもりサポート レンタル | 2,838円 | 13,365円 | 約18.4万円 | なし |
| ALSOK みまもりサポート ゼロスタート | 3,069円 | 0円 | 約18.4万円 | なし |
| セコム 親の見守りプラン お買い取り | 3,520円 | 263,340円 | 約47.5万円 | あり |
| セコム 親の見守りプラン レンタル | 5,610円 | 54,890円 | 約39.1万円 | あり |
見守り専用のALSOKは3つのプランすべてが約18.3万〜18.4万円に収まり、契約方式を変えても総額が動きません。 一方セコムはレンタル約39.1万円に対して買い取りが約47.5万円で、買い取りのほうが8万円以上高くなります。 「買い取りのほうが長期的に得」という一般的な理解は、このプランの5年という区切りでは成立しません。同じ現象はマンション向けプランでも起きており、詳細は料金の相場と5年総額で扱っています。
一戸建てで留守が多い、道路に面した窓があるといった条件があるなら、防犯機能を含むセコムの型が候補になります。反対に、集合住宅で防犯面の不安が小さく、心配なのは体調や転倒であれば、見守り専用のALSOKで足ります。この判断を先にしないと、20万円以上の差が意味を持ちません。
緊急時に人が来てくれることを重視するなら、駆けつけ体制が月額に含まれているかを確認する必要があります。7社のうち駆けつけを別料金にしている会社もあり、東急セキュリティは1回6,600円です。会社7社の比較で各社の扱いを確認できます。
セコムは当初5年間と明示していますが、ALSOKのみまもりサポートは契約期間が公式サイトに記載されていません。親の状況は数年で変わりうるため、途中で解約する可能性を踏まえて条件を問い合わせておくべきです。中途解約の扱いは解約・乗り換えで扱っています。
親の家が地方にある場合、地域限定の会社は対象外になります。全国どこでも契約できるのはセコムとALSOKの2社だけでした(2026年7月30日、各社公式サイトで確認)。実家の所在地で選択肢が決まる点は見落としやすいところです。
親が施設に移るなどして実家が空き家になった場合、見守りではなく空き家向けのサービスが対象になります。 ALSOKは「HOME ALSOK るすたくセキュリティパック」を月額11,000円(税込)・初期費用0円のゼロスタートプランで公表しています(2026年7月30日、公式サイトで確認)。
月額11,000円は同社の戸建て向けホームセキュリティ(レンタル月額7,865円)より高い設定です。 人が住んでいない建物は異常の判断が難しく、巡回や点検の手間が増えるためと考えられます。 「誰も住んでいないから安くなる」という直感は当てはまりません。
見守りから空き家管理へ切り替える局面では、既存契約の解約と新規契約が同時に発生します。 中途解約の条件によっては保証金が戻らないため、切り替えのタイミングは解約・乗り換えの条件とあわせて考える必要があります。
7社の公式サイトを確認した範囲では、見守りサービスについて次の情報が公表されていませんでした。
親の状況は数年で変わることが多く、見守りは特に途中でやめる可能性が高いサービスです。 契約期間が公表されていない場合は、資料請求の段階で期間と解約時の負担を質問しておくと、あとで判断に困りません。 各社の公表姿勢の違いは会社7社の比較で整理しています。
セコムの親の見守りプラン(5年約39.1万円)とALSOKのみまもりサポート(5年約18.4万円)の差は、防犯機能を含むかどうかの差です。 安いほうを選ぶ判断ではなく、親の家に防犯が必要かどうかの判断が先にあります。
なお、警備会社以外にも通信事業者や自治体、NPOが提供する見守りサービスがあります。当サイトは警備会社のサービスに絞って扱っているため、それらは比較対象に含めていません。 警備会社を軸に検討するなら、まず会社7社の比較で対応エリアを確認し、見守り・高齢者向けについてのよくある質問で実務的な疑問を潰しておくのが確実です。